環境問題、気になりますよね。
SDGsにも、環境にかかわる目標がかかげられています。
具体的には、
「気候変動に具体的な対策を」
「海の豊かさを守ろう」
「陸の豊かさも守ろう」
などがあります。
ただこの目標だけを見ると、あまりに大きすぎて自分で出来ることが想像つかないですよね。
そんなあなたに、観終わったらなにか行動がしたくなる環境問題ドキュメンタリー映画を紹介します。
環境問題ドキュメンタリー映画 テーマ別に紹介

環境問題についてオススメのドキュメンタリー映画の9作品を、つぎの3つのテーマに分けて紹介します。
- 気候変動について
- 海洋汚染について
- 環境問題をさまざまな角度からアプローチ
それでは順番に解説していきますね。
気候変動について

まず、気候変動の問題をテーマにしたドキュメンタリー映画を紹介します。
気候変動の問題は、ニュースでもよく取り上げられるトピックですね。
2021年のノーベル物理学賞には、「気候変動に関する研究」で米国在住の真鍋博士が受賞されました。
また毎年、11月頃に国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開催され、各国の首脳や専門家が地球温暖化対策について協議しています。
この記事では、これから気候変動問題について学びたい方、COPの舞台裏を見てみたい方におすすめのドキュメンタリー映画を紹介します。
海洋汚染について

つぎに、海洋汚染の問題をテーマにしたドキュメンタリー映画を紹介します。
海洋汚染といえば、現在では特にプラスチックごみが問題視されています。
カメの鼻にプラスチックのストローが刺さった、衝撃的な映像をニュースなどで見た方もいるのではないでしょうか。
プラスチックはいつまでも自然分解しないので、細かく砕けたマイクロプラスチックは、海洋生物が誤って食べてしまうことで、連鎖的に海の生態系のバランスを崩してしまいます。
この記事では、そんな海洋プラスチックごみの問題をテーマにしたドキュメンタリー映画を紹介します。
環境問題をさまざまな角度からアプローチ

最後に、環境にかかわる問題をさまざまな角度からアプローチしたドキュメンタリー映画を紹介します。
環境問題を解決するには、農業、経済、エネルギー、食の問題など、解決するための取り組みは多岐にわたります。
各地での素晴らしい技術や仕組みを知ることで、私たちの地域でも取り入れられるヒントがなにか見つかるかもしれません。
この記事では、環境にかかわる問題をさまざまな角度から切り込んだドキュメンタリー映画を紹介します。
環境問題ドキュメンタリー映画 オススメ9選

環境問題について描かれたドキュメンタリー映画を、上記で分けた3つのテーマごとに紹介します。
まず、気候変動について取り上げたドキュメンタリー映画から紹介しますね。
気候変動について
ここでは、気候変動をテーマにしたドキュメンタリー映画を4つ、紹介します。
不都合な真実

まず、「不都合な真実」を紹介します。
本作品は、米国元副大統領アル・ゴアが地球温暖化について警笛をならしたドキュメンタリー映画です。
ゴア氏は、1970年代の学生の頃から地球温暖化問題に関心を持ち、副大統領時代には京都議定書*1の採択に尽力した人物です。
*1 京都議定書:1997年のCOP3(京都で開催)で採択された気候変動への国際的な取り組みのための国際条約
この作品では、ゴア氏が地球温暖化問題について訴える講演をベースに、世界各地で啓蒙活動をする様子が映し出されます。
地球温暖化は深刻な問題ですが、シリアスになりすぎず、ときにジョークをいれ人々をまき込んでいくスピーチは、さすがに米国元副大統領です。
本作は、2007年 第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。
またゴアは環境問題への取り組みが評価され、同年にノーベル平和賞も受賞しています。
「不都合な真実」は、地球温暖化問題についてとても分かりやすく解説しているので、これから学びたいというあなたにオススメです。
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不都合な真実 | |
監督 脚本 | デイビス・グッゲンハイム アル・ゴア |
製作年 | 2006年 |
製作国 | 米国 |
不都合な真実2 放置された地球
つぎに、「不都合な真実2」を紹介します。
この作品は、「不都合な真実」から約10年後に製作された続編ドキュメンタリー映画です。
タイトルに「放置された地球」とあるように、頻発する異常気象、ひどい大気汚染など、映し出される映像が衝撃的で、気候変動問題はいっそう深刻化していることがうかがえます。
本作は、ゴア氏の温暖化防止に向けた啓蒙活動だけでなく、国際会議における裏方での交渉など、政治活動についても追っています。
気の利いたセリフで交渉相手を説得していく様子や政治的な駆け引きなど、ふだん関係者でなければ見ることができないシーンはとても興味深いです。
「不都合な真実2」も、引き続き地球温暖化問題について知りたい、COPの舞台裏を見てみたいあなたにオススメです。
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不都合な真実2 放置された地球 | |
監督 脚本 |
ボニー・コーエン、ジョン・シャンク アル・ゴア |
製作年 | 2017年 |
製作国 | 米国 |
地球が壊れる前に
つぎに、「地球が壊れる前に」を紹介します。
この作品は、環境活動家であり国連のピース・メッセンジャーを務める俳優のレオナルド・ディカプリオが、気候変動問題の解決策を探っていくドキュメンタリー映画です。
ディカプリオが、さまざまなリーダーや専門家に話を聞くために世界中を巡り、彼自身の言葉で語る様子が映し出されます。
専門家や政治家がむずかしい言葉で語るよりも、ディカプリオが一般の人たちにわかりやすく伝えてくれることで、気候変動問題をもっと身近に感じるかもしれません。
本作は、ディカプリオの国連での心打つスピーチで終わります。
「地球が壊れる前に」は、気候変動問題における難しい問題をわかりやすく知りたいあなたにオススメです。
地球が壊れる前に | |
監督 製作総合指揮 | フィッシャー・スティーヴンス マーティン・スコセッシ |
製作年 | 2016年 |
製作国 | 米国 |
視聴方法 | Amazon |
チェイシング・コーラル -消えゆくサンゴ礁-
最後に、「チェイシング・コーラル」を紹介します。
この作品は、サンゴ礁の現状について、ダイバー・科学者・写真家たちの結成チームにより製作されたドキュメンタリー映画です。
「サンゴ礁の話であれば、海洋汚染の問題じゃないの?」
と思うかもしれませんが、本作は地球温暖化の問題に焦点をあてています。
海洋の温度上昇によって、サンゴ礁の死骸 『白化現象』が世界中の海で起こっていることを、映像を通して証明していきます。
健康なサンゴ礁は、色彩豊かでとにかく美しく、サンゴ礁の息の音まで聴こえてきそうで、観る人を惹き込んでいきます。
「チェイシング・コーラル」は、海の中でおこっている地球温暖化問題を知りたいあなたにオススメです。
チェイシング・コーラル ー消えゆく珊瑚礁ー | |
監督 脚本 | ジェフ・オーロースキー デイビス・クーム、ヴィッキー・カーティス、ジェフ・オーロースキー |
製作年 | 2017年 |
製作国 | 米国 |
以上、気候変動をテーマにしたドキュメンタリー映画を4つ、紹介しました。
ときにつらいシーンもありますが、それも地球からのメッセージと受け止めなければいけないのかもしれません。
つぎに、海洋汚染について取り上げたドキュメンタリー映画を紹介します。
海洋汚染について
海洋汚染をテーマにしたドキュメンタリー映画を1つ、紹介します。
プラスチックの海
海洋汚染問題のドキュメンタリー映画として、「プラスチックの海」を紹介します。
この作品は、海洋プラスチックごみの問題について、警笛をならしたドキュメンタリー映画です。
『年間800万トンものプラスチックが海に捨てられている』という事実を知ったジャーナリストのリーソン監督が、海洋学者や環境活動家たちとともに、自然分解されないプラスチックについて調査をするドキュメンタリーです。
大量のプラスチックのかけらが海鳥のおなかからでてくる様子や、海の中をただよっているプラスチックごみによって海洋生物が犠牲になっている様子が映し出されます。
その最終地点には、食物連鎖によって私たち人間のカラダに入ってくるかもしれません。
「プラスチックの海」は、いま注目されている海洋プラスチックゴミの問題について知りたいあなたにオススメです。
プラスチックの海 | |
監督 脚本 | グレイグ・リーソン グレイグ・リーソン&ミンディー・エリオット |
製作年 | 2016年 |
製作国 | 英国・香港 |
以上、海洋汚染をテーマにしたドキュメンタリー映画を紹介しました。
最後に、環境問題をさまざまな角度からとえたドキュメンタリー映画を紹介します。
環境問題をさまざまな角度からアプローチ
ここでは、環境にかかわる問題をさまざまなアプローチで切り込んだドキュメンタリー映画を4つ、紹介します。
ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション真の代償~
まず、「ザ・トゥルー・コスト」を紹介します。
この作品は、華やかなファッション業界の裏側に迫ったドキュメンタリー映画です。
2013年にバングラディシュの首都ダッカ近郊で、複数の縫製工場が入ったビルが倒壊し、1,100人以上の人が亡くなった事故がありました。
監督のアンドリュー・モーガンは、この出来事をきっかけに服の製造に興味を持ち、本作を撮ることにしたそうです。
実はファッション業界は世界でも2番めに環境汚染をしている産業とみなされています。
健康被害がでるほど農薬を使った綿花栽培から縫製まで、服をつくる工程でさまざまな環境インパクトを与えているのです。
「ザ・トゥルー・コスト」は、ファッション業界の裏側を知りたいあなたにオススメです!
ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜 | |
監督 | アンドリュー・モーガン |
製作年 | 2015年 |
製作国 | 米国 |

TOMORROWパーマネントライフを探して
つぎに「TOMORROWパーマネントライフを探して」を紹介します。
この作品は、フランスの女優メラニー・ロランと活動家・ジャーナリストのシリル・ディオンが共同監督したドキュメンタリー映画です。
2012年、学術誌「ネイチャー」に、21人の科学者が 『私たちが今のライフスタイルを続ければ、人類は滅亡する』という論文を発表しました。
2人は環境にやさしい生活のためのヒントを探しに、世界を旅します。
『農業』『エネルギー』『経済』『民主主義』『教育』 といったテーマで取材したストーリーは、私たちの社会を変えるかもしれないさまざまなアイデアがつまっています。
大きなこと(グローバル)を変えるためには、まずは私たちの身近な小さなこと(ローカル)から始めていく。
「TOMORROWパーマネントライフ」は、環境問題解決のために自分の住む地域でもできることのヒントをもらいたいあなたにオススメです。
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TOMORROWパーマネントライフを探して | |
監督 脚本 | シリル・ディオン&メラニー・ロラン シリル・ディオン |
製作年 | 2015年 |
製作国 | フランス |
ザック・エフロンが旅する明日の地球
つぎに、「ザック・エフロンが旅する明日の地球」を紹介します。
この作品は、米国の俳優ザック・エフロンと健康ライフの専門家ダリン・オリエンが世界を旅し、環境や自然に優しいライフスタイルを紹介するドキュメンタリーシリーズです。
全8話シリーズで、1話ごとにさまざまな地域を訪れ、食や自然、環境問題への取り組みなどを取材。
すべて感動もので、「私の地域でも取り入れられないのかしら?」と思う取り組みがたくさんありました。
たとえば、パリの公園などに設置している水飲み場は、ペットボトル削減を目的で始めた市の取り組みで、通常の水だけでなく炭酸水も無料とのこと。イイですよね。
シリーズ終盤では、自然災害や環境被害はどこか遠い地域で起こっている話ではなく、どこで起きてもおかしくない事実に直面することに。
「ザック・エフロンが旅する明日の地球」は、環境問題の解決に向けて世界ではどのような取り組みをしているのかを知りたいあなたにオススメです!
ザック・エフロンが旅する明日の地球 | |
出演 | ザック・エフロン、ダリン・オリエン |
公開年 | 2020年 |
製作国 | 米国 |
グリーン・ライ 〜エコの嘘〜
最後に、「グリーン・ライ」を紹介します。
この作品は、映画監督のヴェルナー・ブーテとジャーナリストでグリーンウォッシング専門家であるカトリン・ハートマンが、環境にやさしい商品の本当のところを探っていくドキュメンタリー映画です。
私たち購買者は、環境に配慮された商品を選ぶとき「認証」を頼りにしますよね。
ただ実態はどうなのか、本作では企業の利益至上主義によって信憑性が疑われている認証制度について、取材をとおして解き明かしていきます。
監督のブーテは、きびしい事実をユーモアにあふれた視点でとらえていて、シリアスになりすぎず親しみやすい作品に仕上げています。
「グリーン・ライ」は、「聞こえのいいエコやグリーンって本当のところはどうなの?」という疑問や、企業や社会の実態を知りたいあなたにオススメです。
グリーン・ライ 〜エコの嘘〜 | |
監督 脚本 | ヴェルナー・ブーテ ヴェルナー・ブーテ&カトリン・ハートマン |
製作年 | 2018年 |
製作国 | オーストリア |
以上、環境にかかわる問題をさまざまな角度から取り上げたドキュメンタリー映画を4つ、紹介しました。
いま起こっている事実を世界にシェアして、問題解決のためのアクションをひとりひとりが意識できたら良いですね。
【注意事項】
本文中の『 』の内容は各ドキュメンタリー映画の中、もしくはオフィシャルサイトからの抜粋です。
まとめ
環境問題解決のヒントを探る!ドキュメンタリー映画おすすめ9選、いかがでしたか。
ドキュメンタリー映画は、私たちが知らなかった世界をみせてくれる大切なツールです。
ただ、監督や脚本家の思考や意図が含まれている可能性もありますので、さまざまな考え方に触れて、情報を選んでくださいね。
この記事が、あなたの環境問題のドキュメンタリー映画を選ぶ参考になれば、うれしいです。
以上、環境問題解決のヒントを探る!ドキュメンタリー映画おすすめ9選でした。