食卓に置くだけで華やかな雰囲気になるせいろ。
使ってみたいと思っているけれど、「カビたらどうしよう」「保管する場所をとりそう」などと考えて、ためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
わたしもそう思っていました。
ただ、せいろは野菜は本来の甘みが引き出され、温め直しのごはんもふっくらおいしくなると聞いてずっと興味を持っていました。
使ってみたら、本当に便利で、頼もしいキッチン道具のひとつになりました。
今回はわたしのお気に入りのキッチン道具「せいろ」を紹介します。
この記事はこのような方にオススメ
・せいろに興味がある方
・せいろと金属蒸し器で迷っている方
・せいろの選び方を知りたい方
・オススメのせいろが知りたい方
せいろの魅力とは
まず、せいろの魅力についてお話しします。
せいろは蒸し料理につかう調理道具です。
食材を蒸すことでふっくらとおいしく仕上げてくれます。
蒸す料理は油をつかう必要もないので、油を摂るのをひかえたい方にはうれしい調理法です。
また、1段目に野菜料理、2段目に魚料理といった具合に、せいろを何段か重ねれば、同時に2品・3品といっぺんに調理ができてしまうのも、魅力のひとつ。
調理後は、そのまま食卓に出すこともできます。
蓋を開けたときに湯気がふわ〜とあがると、家族の顔もふわ〜っとほころびますよ。
金属の蒸し器との違い
蒸し器には、金属でできたものあります。
わたしも以前は使っていました。
金属の蒸し器とせいろの違いについて、わたしが実感したことはつぎの通りです。
金属の蒸し器の特徴
・蒸しているときに匂いがしない
・蒸気がこもりやすいので、食材が水っぽくなることがある
・洗剤で洗えるので、油モノでも気を遣わなくていい
せいろの特徴
・せいろによっては蒸しているときの匂いが気になる場合がある
・水分をほどよく抜かしながら蒸せるので、ふっくら食感よくしあがる
・蒸し布やクッキングペーパーを使って、油などがつかないように気をつける
・使った後はしっかり乾燥させる
いちばん気になった違いは、金属の蒸し器は水分がこもってフタにつき、蒸した食材にポタポタと水滴が落ちることで、食材が水っぽくなることがあります。
フタにふきんをつけて蒸せば水滴は落ちませんが、それでも水分がこもりやすいです。
いっぽうで、せいろはフタから余分な水分がぬけていくので、食材がふっくらと食感よく仕上がります。
以上、金属の蒸し器とせいろの違いについてお話ししました。
参考になれば幸いです。
せいろの種類
それではつぎに、せいろの種類について紹介します。
せいろには「中華せいろ」と「和せいろ」がありますが、ここでは一般家庭で使いやすい「中華せいろ」についてお話しします。
まず、せいろの材質として、杉、竹、桧があります。それぞれの特徴をまとめました。
せいろの材質
杉: 蒸したときに杉の香り。お求めやすい価格。
竹: 木の香りはほぼしない。杉より耐久性があるが、30分以上の加熱は不向き。
桧: 蒸したときに桧のほのかな香り。耐久性は抜群。大切につかえば長く使える。ただし高価。
またサイズもいろいろありますが、一般的に使いやすい18センチ〜30センチを紹介します。
せいろのサイズ
18センチ:1人暮らしに。2段にしてごはんの温め直しと調理が同時にできる。
21センチ:2〜3人暮らしに。2段にすれば数品の調理が同時にできる。
24センチ:3〜4人暮らしに。2段にすれば数品の調理が同時にできる。
27センチ:4〜5人暮らしに。とうもろこしなど長い野菜がそのまま入る。
30センチ:大皿をそのまま入れて調理ができる。
以上、せいろの種類について説明しました。
ぜひ、せいろを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
それでは、つぎにわが家のせいろを紹介します。
わが家のせいろ
それでは、わが家でつかっているせいろを紹介します。
わが家では、かごやさんの21センチの竹せいろを使っています
かごやさんは、中国の自社工房で竹や杉のせいろつくりを40年以上続けています(桧は日本製)。
かごやさんのせいろには「かごや」の焼印があります。
せいろは扱いにくいと思われがちですが、実は使い勝手の良いキッチン道具。
食材を並べて蒸すだけで、おいしい調理ができてしまいます。
2段あれば、同時に2〜3品できてしまうの魅力。
蒸している間にせいろが蒸気で殺菌されるため、使った後は洗う必要もなく、拭くだけですぐに乾いてくれます。
せいろを使ってみたいと考えている方は、まずは1段からでもお試してみてはいかがでしょう。
かごやさんの竹せいろはこちらです。
せいろとステンレス鍋のセットもあります。
せいろの注意点
せいろを使う際の注意点についてお話しします。
- 購入直後の注意点
- 調理前の注意点
- 調理後の注意点
順番に説明しますね。
購入直後の注意点
まずは購入直後の注意点から。
せいろを購入したら、たっぷりのお湯を沸かして、せいろを15分ほど空蒸します(食材はなにも入れずにせいろだけを蒸す)。
終わったら、洗い流して、汚れやホコリなどをとります。
これで匂いも軽減されます。
調理前の注意点
つぎに、調理の前の注意点です。
せいろは、つかう前にサッと水でぬらします。
そして、お鍋にたっぷりのお湯を沸かしてから、せいろをのせます。
お鍋とせいろのサイズが合わない場合には、蒸し板をつかいましょう。
調理中は、せいろが焦げないように空焚きに気をつけてくださいね。
調理後の注意点
最後に、使い終わった際の注意点です。
せいろは木製でできているので、水分を含んだままだとカビてしまいます。
使い終わったら、しっかり乾燥させましょう。
野菜やごはんの温め直しなら、蒸気で殺菌されるので、洗わずそのままでも大丈夫。
油モノを調理して、ベタつきが気になる場合には洗剤を使い、よく洗い流しましょう。
以上、せいろをつかう際の注意点についてでした。
まとめ
今回は、わたしのお気に入りのキッチン道具のひとつ「せいろ」を紹介しました。
せいろは、食材を並べれば水分を調整して短時間でおいしく調理ができる、とても使い勝手の良いキッチン道具。
せいろがあると、ひとりごはんも大人数でも食卓が華やかになります。
せいろを検討されているあなたに、この記事が参考になればうれしいです。
せいろとステンレス鍋のセットもあります。